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第115回IT経営改革研究会リポート

  • 2010/03/19 20:45 JST
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3月18日、第115回IT経営改革研究会が神田エッサムホールにて開催されました。

ミニ講演 「日米の情報システム開発の違い」

アメリカでは、個々の機能ではなく、アーキテクチャーを重要視する。骨格をきちんと組み立てて、再利用していくことを考えるが、日本ではアーキテクチャーより、機能を重要視し、再利用を考えない。また、アメリカでは、パッケージをそのまま利用しようとするが、日本では、芸術的なまでにカスタマイズする。管理画面のカスタマイズ量が大きい。アメリカでは、管理画面はまるでエクセルの入力のような簡素なものだったりする。

以上のような概要でした。

アーキテクチャーを重視、再利用を念頭に開発、パッケージをそのまま・・・このような文化のアメリカがうらやましく感じました。日本では、これでもかこれでもか!というくらいに、クライアントからパッケージからのカスタマイズを求められることが多く、その後のメンテナンスを非常に難しくします。

パッケージはそのまま活用する。これがいかに重要か・・・。オープンソースは特に、その姿勢で導入スべきだと思います。

本体をハックするのは最終手段。ハックしたらそれをフィードバックして、将来は本体機能に入れられることを本家に働きかける、少なくとも、Wikiなどでハックを公開し、情報を共有することだと思います。

ハックする前に、本家やユーザ会に相談して、本当にハックすべきなのかを問うくらいが丁度よいと思います。

本体をドキュメントも残さずハックしまくり、いざアップグレードの段階になって、なかなか手がだせないというのは、オープンソースの活用姿勢としてもっとも避けていただきたいところです。

日本の企業にもっとオープンソースの開発が浸透すれば、パッケージを大幅にカスタマイズ・ハックして使い捨てにする悪しき習慣は相当減るのではないでしょうか。SIerは、クライアント側にアメリカの良き習慣を教育するくらいの立場をとっていただきたいものです。

 "Geeklog"

SEO対策を行うとき、WEBのリニューアルをしないSEO専門業者に委託してしまうのはやめるべきです。専門業者は、WEBの質を上げることをせず、場当たり的な対策だけおこなう業者の割合が多いように感じます。WEB全体をリニューアルしないで、一時的な対策を行うのでは効果は継続しません。本当にSEO対策をするのなら、SEOに強いCMSでリニューアルすることだと思います。

Geeklogは、よくSEOに強いと言われます。とにかく強い。元々究極のブログというスローガンだったGeeklogだけに、ブログとしての機能、クローラー対策は基本設計からよく考えられています。おそろしいくらいに、クロールされ、ページランクもすぐに上がる、といった印象があります。

バリ旅行サイトである、バリ旅行chは、年々売り上げ倍増の人気サイトです。こういったサイトも、特別なSEO対策をしているわけではなく、Geeklogのオーソドックスな機能を利用してページを作成しているだけですが、運用がわかりやすいので、メンテナンスは開発者側ではなく、直接旅行会社の日本人スタッフや現地スタッフが行って、コンテンツがどんどん増えています。

こういった質・両の充実こそ、SEO対策であり、それをシステム側からサポートしているのがGeeklogです。

2004年当時、日本に紹介されていたCMSのなかで、もっともアーキテクチャーが気に入ったのがGeeklogであり、その印象は今も変わっていません。

また、本家の開発者の人柄、当時の日本のリーダーの人柄、すべてに好感を覚えて、Geeklogを選びました。

その選択は間違っていなかったと今も感じ、Geeklogに感謝しています。

SDS-Kanto4月度定例会は、4月13日、神楽坂レザミで開催します。また、4月27日、2社で商品紹介&活用セミナーを開催します。