そもそもなぜわたしがGeeklogを選んだのか,それはかなり直感的にこれはいいとぐっとくるものがあったからだ。当時日本で全盛のCMSがすでにあっのだが,それをふりきるようにGeeklogを選んだ。
2004年の夏,毎月開催していたセミナーの参加者からCMSという便利なものがあると聞いてはじめて調べたのがオープンソースのCMS。いろいろなCMSがあるなかで,管理操作がスマートで軽快。ソースを見てもとてもきれいでハックしやすいGeeklogを選んだ。
日本語化は不完全なものだったが,管理画面の出来はオープンソースCMSの要だ。
非常に運用者にやさしいわかりやすく直感的な操作環境を提供してくれるその開発姿勢にひかれた。
日本語公式サイトがあって,初代リーダーのSaYさんの記事から,その人柄にも好感を覚えて,神聖視さえしたほどだ。
2006年にはじめて技術評論社のSoftwareDesign 3月号にGeeklogを紹介する記事を書いた。そのとき,SaYさんがなぜGeeklogを選んだのか,SaYさんの文章もあわせて掲載した。SaYさんは,2003年当時,海外のCMSをいろいろ探していてSaYさんなりの直感があってGeeklogを選んだはずだが,本家のDirkさんたちとのやりとりが大変あたたかくて気持ちのよいものだったからさらに間違いないと思ったという。
こういったかたちでひとがひとを呼んで,さらにひとの輪を大きくするのがオープンソースの醍醐味だと思う。
ビジネスになるからそのオープンソースを選んだのではなく,そのオープンソース自体に惹かれて,そしてその開発者と出会って,やはりそのオープンソースを生み出しただけのことはある,すばらしい人材だと感嘆し,こころからそのオープンソースを応援し,そしてまわりにひろげていく。
Geeklogを選んだひとが困ってサポート掲示板になにかを書き込んだら,どんな書き込みに対してもだれもが親切で丁寧に対応している。参加して間もない参加者なのに,すでにまたさらに初心者に対して同じように親切にサポートをしていただけている。
ひとりの質問に対して,何人もがいろいろと解決策を提案したり,それを解決するためのプログラムを開発したり・・・。
Geeklog公式サイトの参加者は2000人だが,SNSもそれに近い参加者がある。SNSの日記やコミュニティでも,そういったやりとりが日常的にみられる。
ビジネスになるからという理由だけで選んだひとはいない。いや,まずいないはずだ。 だからGeeklogのコミュニティは荒れないのかもしれない。
Geeklogは高機能なのに,非常に軽い。テーマエディタもあるので,テンプレートやスタイルシートの編集も管理画面で簡単にできる。CSS2.0で最初からつくられたテーマがあるのでひとつのスタイルシートを変更するだけでテーマをがらりと変えられる。
レイアウトも非常に柔軟で,どんなレイアウトも可能だ。
そうだ,デザイナーのこころをつかもう! そんなおもいできょう,Geeklog公式サイトのテーマを変えてみた。
今回のテーマのポイントは,dengenさんのナビゲーションプラグイン。サイトにいくつでも多階層メニューを入れられて,パンくずリストも設置できる。
mystral-kkさんのTwitterプラグインも入れている。管理者ならだれでもつぶやける。Geeklogの開発者たちの生の声がGeeklogJPをフォローするだけですぐに聞ける。
アデリープランニング株式会社提供のデザインを元に少々アレンジ。 コーディングは株式会社アイビー・ウィー。そしてGeeklogの多くのなかまに助けられたことに感謝します。