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CMS比較の前に

  • 2009/04/04 03:18 JST
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どんなCMSが好まれているか,どのCMSが機能が高いか,利用者が多いか,といった評価が多いように感じるが,そういったあやふやな情報は実際にはあまりあてにならない。

ビジネス利用にあたっては,たとえば,コアのバグがあったとき,いかに本家にはやく働きかけて修正してもらえるか,あるいは日本人開発者が直接コアをデバッグしてフィードバックできるか,あるいは機能追加についても同様で,いかに本家に取り込んでもらって,日本でも使いやすいCMSに進化できるかが重要だ。

本家から,日本人は使うだけ使うけれど,フィードバックしない,と不満を持たれるようでは,日本を配慮したCMSには進化しないだろう。本家から良好な関係を築けてこそのオープンソースだ。

ビジネスサイト,セキュリティを重視したいサイトにおいては,バグやセキュリティリリース対応は急務なので,そういった対応が迅速なオープンソースであることが重要だ。

オープンソースでサイトを構築するとき,納品時にオープンソースにバグが含まれていたとき,そのデバッグはオープンソースの開発に任されてしまい,迅速な対応ができるかどうかは,オープンソースのユーザー会が鍵をにぎる。

モチベーションの高い有能な開発者が集まっているユーザー会であれば,迅速にデバッグされてリリースされる。その中の多くは本家へフィードバックされてますます使い勝手のよいCMSへと進化していき,安心して多くのサイトに導入できる。

ユーザー会が活発でなかったり,あるいはユーザー会自体がないオープンソースは,ひとりで,あるいは1社で本家と交渉して活用するしかない。これでは本家へのフィードバックは少なく,本家からの協力も期待できないだろう。

オープンソースを単にムードで選ぶのではなく,ユーザー会の動き,能力,大きさで判断するべきだとおもうがどうだろう。

Geeklogに,念願のメタタグプラグインが開発され公開された。
メタタグプラグイン(metatags)公開

記事のコメントに対する承認機能のハックも開発中だ。

パンくずリスト機能も開発中でいずれ公開されるだろう。

今,たとえ足りない機能があったとしても,ユーザー会がしっかりと活動できているオープンソースであれば将来かならず対応されるので,安心して利用できるというものだ。

CMS比較 [ Geeklog | MT | Drupal | Joomla! | MODx ]

今月,CMSの視野を広げる目的で,CMS比較セミナーを開催する。

2009.04.23 Geeklogセミナー「CMS比較」を開催(東京)

今回はゲストスピーカーにオープンソースではなく商用のRCMSのスピーカーを招く。

いつもオープンソースばかりなのだが,商用はユーザーへのアピールの仕方が徹底しているので,営業的に参考になるところが多いのではないかと期待している。

 

クチコミがOSSを普及させる

  • 2009/03/09 12:23 JST
  • 表示回数 2,521

いまもそうだが,これまでGeeklogに詳しい開発者が内部にいる企業への導入が多かった。

一方,OSSに対して理解のない企業へは,たとえ機能的に優れているとしても,文化としてなかなか受け入れられない壁がある。

OSSの普及は,信頼できる開発者から周囲への熱烈な説得が必要不可欠のようだ。

そういった支持者を集めるのは,セミナーなどだけでは足りず,懇親会などでのくだけた場だ。

OSSを企業に導入するには,OSSを受け入れる企業側の姿勢も大事だ。企業内にOSSに詳しい開発者がいるとOSSの導入が非常にスムーズに運ぶ。

そういった意味では,OSSそのものというより開発者や開発コミュニティが主体のオープンソースカンファレンスは非常に意味のあるイベントだ。

開発者が繋がって,OSSが普及する。

OSSの機能だけでOSSを選ぶと,選んだOSSの開発体制によって後悔することもままある。OSS選びは,OSSコミュニティ選びでもある。

女性開発者のなやみ

  • 2009/03/02 16:45 JST
  • 表示回数 2,556

女性の開発者は少ないが,開発会社の代表も女性だというのは珍しがられる。

小さいころから男の子だったら良かったのに,と親からため息をつかれ,大学は,数学が一番成績が良かったのと,女性の集団が苦手だったのもあって数学科を選んだ。

大手電器メーカーを退職してSOHO支援グループ「Ivy SOHO」を組織し,SOHOへの業務委託を中心に事業を行った。

そこで感じたのは,できる女性に任せるのが一番安心だということ。傾向として,女性はすべてにおいて気配りが万全だ。データ入力にしても,きっちりと仕事をして付箋の貼り方もそつがない。もちろん,1万人近いメンバーの中から,よさそうなひとを選んで委託するのでかなり条件は良いが。

男性の仕事の仕方は能力差が激しいのと,こちらから指定したこと以外には気配りをしないので,がっかりすることがある。女性だったら,言わなくても,気配りをして万全に作業してくれるので,仕事をしていてストレスが無い。

そういった活動をして会社を株式会社に移行させてアイビー・ウィーを設立したとき,特に能力的にも,人格的にも優れて,安心して仕事を任せられるひとを選んで取締役として参加してもらったが,当然のごとく,女性だ。

ところが,世間的に見て,開発を女性が運営する会社や女性の開発者に任せて大丈夫なのかと思われているふしがある。

別に,女性にこだわっていたわけではなく,仕事ができる人を選んだら女性だったというだけであり,特別にある方向でスキルの高い開発者やクリエイターへは,プロジェクトによってフレキシブルに男女問わず委託しているので,人材には困っていない。

女性の開発者は,傾向として気配りが万全で,運用する際の操作にいたるまで,きめ細かに設計する。開発者のためのシステム開発ではなく,利用者,運用者のためのシステムを開発する傾向があると思うのだが。

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