汎用CMS Geeklogはフレームワークを提供する
- 2007/12/17 20:06 JST
- 表示回数 2,349
汎用CMSとは,ポータルサイトのしくみを最初から持ち合わせ,さらに,あらゆるカスタマイズ開発を受け入れる関数環境を提供したコンテンツマネジメントシステムだ。
追加機能として提供されていないものは,新たにプラグインなどを開発することになるが,本体は一切修正することなく機能を拡張できる。システムを運用中でも,プラグイン管理画面でプラグインを追加したりはずしたりも可能だ。
プラグインは開発環境が提供されているのでその枠組みに乗っ取って開発すればよい。
Geeklogもプラグインが開発されて提供されているが,特にカスタマイズ開発の手法が非常に多岐にわたって用意されており,カスタマイズ開発を行いやすい。
商品DBによるページを商品IDを引数にして表示するプログラムを開発したGeeklog事例がある。
- 会社ホームページ(http://www.della.co.jp/)における商品紹介(商品DBを参照して表示)
http://www.della.co.jp/catalog/index.php?code=DLMF-3907 - オンラインショッピングサイト(http://www.della.co.jp/club/)における商品紹介(商品DBを参照して表示)
http://www.della.co.jp/club/catalog/index.php?code=DLMF-3907
どちらも同じDBを参照して表示しているが,それぞれのテーマシステムを利用しているので自動的にそのサイトのテーマで表示される。
Geeklogは関数がよく整理されており,カスタマイズするための関数が非常に多く用意されていることに気が付く。たとえば,データベースを開発するには,lib-databese.phpというデータベース関係の関数が非常に整理して揃っているのでこれを使えばすぐに開発できる。
静的ページPHPという機能もあるが,この事例サイトでも非常に多用されている。特にこのサイトの英語の会社概要の表示ページでは,グローバル変数に,言語やそのページで表示させたいブロック名,そのページタイトルを英語で指定した上で,ヘッダを表示する関数,コンテンツエリアに書き出したいHTMLを echo,最後にフッタを表示する関数を実行するだけだ。
参考:
[みんなのお題]開発者は世の中を自分で変えようとする気魄が希薄?
- 2007/12/14 13:03 JST
- 表示回数 2,174
開発者は世の中を自分で変えようとする気魄が希薄なんじゃないかとおもう。
ここ1年くらいで出会ったオープンソースの特に若い開発者たちのSNSの日記やMLでのやり取りをみてそうおもう。
Geekogコミュニティ内ではそういう感じはまったく受けなかったのだが,他のソフトウェアの開発者に今年は初めて出会う機会がいくつかあって,かなり戸惑った。
2004年からSEOセミナーをIvy SOHOで開いてきており,WEBの検索順位はやり方によっては1位をとれるし,それによってWEBの世界を自分の手で変えられるんだという事例を間近で見てきているので,いま,そうなっていないのなら,自分で変えてしまえば良いじゃないか!だって,わたしたちの時代なんだから,わたしたちの時代をわたしたちで塗り替えたら良いことじゃないか,と単純に思ってしまう。
汎用CMSのシェアにしても2004年ごろは,世界的には圧倒的にPHP-Nukeだったのが今ではすっかり様変わりだ…。
こんな感じでWEBの世界は常にかなりのスピードで動いているし,動かすこともできる。
Wikipediaのオープンソースという項目に,MediaWikiを含むWikiのカテゴリがあるだけで他のCMS,汎用CMSやSNS,Commerce,ブログなどがごっそりと抜けていたのを最近教えてくれるメンバーがいて,一気に追加した。
そういうふうに,世の中を政治的に変えるのは,たとえ政治家になったとしても難しいが,WEBの世界を変えるのはそういう作業の積み重ね。簡単だ。そういうふうにネットやネット人脈を巻き込んで賛同者を増やすだけで自然に変わる。
それを最初から,今はWEBの世界はこうなんだから,折り合いをつけて,自分はその下でひっそり生活するんだ。みたいな開発者が目立つ。
人生そう長くない。わたしだってギリギリの体調でがんばってきた数年間もある。生きているあいだに社会に残せること,みんなのためになること,できることはすべてやっておきたい。
あきらめるな!自分の力を信じよう,そして仲間をつくれ!
若い開発者たちの,変に老成した思考がとても気になる。
わたしたちの世代は,コンピュータにはじめて出合って,その性能に驚愕した。何千万もするスパコン,ミニコンで開発したり,CGのソフトウェアを走らせるために自らハードウェアを設計したりするような時代だった。それが今は数万円の個人用パソコンで以前よりはるかに高性能なソフトウェアをほとんどただ同然で利用できる時代。そういう激動の時代を目の当たりにしている。
わたしたちより上の世代はいまだにそういう激動に対して背を向けがちなのでそういう世代はますます時代から取り残されるだろう。
わたしの世代は,上の世代になんとか時代の変化についてきてもらおうと調整役を買って出るわけだが,もういささか体力が尽きてきたし,無駄だということもわかってきた。ある程度はあきらめが肝心だ。
これからはわたしたちの世代でしかできないようなシステムを提案していかないと,と思うし,それでもやはりいろんな世代の橋渡しなど,コーディネーター役を引き受けていく必要があるように思う。
オープンソースとエコロジーと地方復権
- 2007/12/12 10:43 JST
- 表示回数 2,499
オープンソースがより活発になれば,技術が集約して引き継がれるので無駄な開発がなくなる。これでどれだけの無駄なエネルギー消費を節約できるだろう。
オープンソースがさらに活発になればそれがビジネスに結びつく。ビジネスになれば,大きな会社だけでなく,SOHOもオープンソースでビジネスができるようになる。そうすればテレワークは一挙に全国に広がるだろう。交通機関の都市集中が緩和されることで,これもエコ。
SOHOが都市から離れたところで豊かに暮らせるようになれば,家族との結びつきが強まり,ゆたかな家族やオープンソースビジネスが地方に増えていくことで,地方の産業が活発になる。
風がふけばおけやが儲かる,みたいなはなしかと思われるかもしれないけれど, これは結構現実的なはなしだと思う。
テレワークを推進する総務省も地方復権や経済活動をサポートする経産省も,どちらももっとオープンソースを支援したらよいと思う。ただ,どちらも現場を知らないんじゃないかと思う。もっとオープンソースのリーダを中心に全国から集めてヒヤリングして,そうして何をすべきなのかをもう一度洗いなおして欲しい。
国は,実証実験やらなにやら…大きな企業ばかりを下支えしているように見える。壮大なる無駄使いだろう。
それよりも将来のためのオープンソース支援を,現場の声を直接聞いて支援すること。それが最小費用で最大の効果を生み出すはずだ。