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Geeklogにする理由

  • 2007/12/10 23:58 JST
  • 表示回数 2,538

既存サイトをオープンソースCMSであるGeeklogに置き換えたら様々なメリットがある。

費用削減:

  1. SEO対策費用を削れる。(Geeklogが自動的に最適なページを生成するので)
  2. 外部デザイン会社へコンテンツ更新作業委託費用を削れる。少々の文言修正ならだれでも簡単にできる。
  3. 機能拡張のための開発費用を削れる。(Geeklogは汎用CMSであり,カスタマイズ開発手法も標準で用意されている。)

運営メリット:

  1. すぐにサイトをさわれるので,迅速な更新が可能になる。
  2. コンテンツを増やすのが簡単なので,コンテンツが豊富になる。
  3. リニューアルが簡単。(テーマを置き換えるだけ)

機能アップ:

  1. UTF-8の多言語サイトが可能。
  2. 携帯対応サイト。携帯でも編集が可能。
  3. ユーザ参加型のサイトとなりアクセスが増える。(アンケート,コメント,リンク申請,イベント登録申請,記事登録申請など)

ざっとあげただけでこれだけのメリットがある。多少の開発費用がかかっても,すぐに元が取れるはずだ。

費用削減において,これだけのメリットがあるということは,今後オープンソースCMSを利用する会社が増えていくことを考えたとき,すでに過当競争になっている従来型のSEO対策だけを受託している会社,WEBデザイン会社,システム開発会社は,今後収益を益々減らしていくことになる。そういった会社は今から業態を顧客満足のためにシフトしていかなければならないだろう。

SEOにコストをかけるな

  • 2007/12/10 23:34 JST
  • 表示回数 3,069

SEO対策にコストを無駄にかけていないだろうか。

検索エンジンは,日々進化している。 より人気のある質の高いページを検索することを目的に,日々検索ロジックは置き換わっていくと思って良い。

そのため,きょうの検索エンジン対策にコストをかけて行ったとしても,必ずしもあしたの検索結果には繋がらない。 あまりに検索エンジンよりのSEOを行ってしまうと,検索ロジックにより検索順位の変動が大きくリスクが高くなる。

SEO対策で基本的な対策を行いさえすれば,CMSを使えばそれは自動的に行われるので何もすることはないが,良いコンテンツさえ最低限他のサイトからリンクされる場所にアップしておけば,自然と検索されてくるものだ。

キーワードがどうだとか,テーブル組みがどうだとか,そんなものはどうでもよいことだ。

とにかく良いコンテンツをサイトにためていくこと。これに限る。出せる情報,出すべき情報をすべて出すことなのだ。

そのために,SEO対策としてCMSの導入を一番に進めている。SEOだけのために,検索エンジンだけのためにコストをかけてはいけない。コストをかけるなら閲覧ユーザのためにコストをかけるべきなのだ。

ただし,CMSを導入する際にはいくつか注意が必要。Googleの技術関連のガイドラインでも明確に説明されている。要約すると

  1. robots.txt ファイルを正しく使い,重複して無駄にページを登録させない。
  2. CMSにURLリライト機能があること(Geeklogでは標準機能)。URLリライト機能で簡易なURL表記にすると、グーグルロボットがすべてのページを確実にキャッシュする。'?'や'='といった文字が含まれる場合はキャッシュされないことがある。特に,URL で "&id=" パラメータを使用しないこと。このパラメータを含むページは Google のインデックスに登録されない。

セッションID付きURLなど,不要なURLはできるだけインデックスしないように検索エンジンは学習しながら,必要なページだけインデックスする。そのため,GeeklogではURLリライトをリリースの初期からこだわって機能を提供しており,わたしもURLリライトをしつこくすすめている。
URLリライトされたページなら,検索エンジンも安心してページをインデックスできるからだ。

URLリライトとは

URLリライトとは(A)のようなCMS独特のパラメータ付きURLを,(B)のようにきれいなパラメータなしのURLに置き換える機能。
(A)でも表示されるが,(B)でも表示されるようになる。(A)で表示されなくなるわけではない。
そのため,サイト運営途中でURLリライト機能を使う場合には,(A)のURLをインデックスから削除するよう,robot.txtで指定する必要がある。

(A)http://demo141.geeklog.jp/article.php?story=welcome
(B)http://demo141.geeklog.jp/article.php/welcome

検索エンジンは,もしかするとセッションID付きURLか?と,疑心暗鬼でサイトをまわっていて,そのうちインデックスを必要なのにされなかったというようなトラブルを一切なくしてあげることこそ検索エンジンにやさしいサイトづくりだろう。

キーワード対策など細かなSEOばかりに汲々としないで,とにかくページをふやすことだ。キーワードを増やしたいなら,キーワードをタイトルにしてページをふやすことだ。タイトルほど強いキーワードはない。

とにかくページを1ページでもつくること。こざかしいSEOテクニックや変に気を使うのはまったくの無駄だ。

むかし,2002年ころまで,まだフレームだったりテーブル組だったりしたIvy SOHOサイトがページランク5だった。
つまり,結局はSEO対策より,サイトの人気だったわけだ。
フレームは,もちろんお勧めしないが,あのときは検索エンジンからリンクがわかるように親のHTMLのnoframe対応HTMLにリンク先をしっかり書いていたので大丈夫だった。

Googleなど,検索エンジンを侮ってはいけない。

ちなみに,Geeklogが一番SEOに適していると以前から言っている理由は,

  1. URLリライトに対応している。
  2. フィードを記事やリンク,イベントなど細かく出せる。
  3. トラックバック・ピング・ピングバック機能がある。
  4. サイトが軽い。(検索エンジンにもやさしい)
  5. 検索エンジンに誠実なrobot.txtが基本パッケージに用意されている。
  6. 記事の作成が直感的で簡単なので,すぐにつくれて,コンテンツを増やしやすい。
  7. 携帯からの投稿や,携帯でのログイン・編集により,携帯からもコンテンツを増やせる。

SEOの基本は質のよいページを増やし,質のよいコンテンツを増やすこと!これにつきる。

SEO対策をしたいのなら,先にCMS化をはかるべきだ。CMSにすれば自動的に最適なページを吐き出すし,グーグルサイトマップ対策も可能で,ピング送信で検索エンジンに瞬時に登録する。運営の効率化で,CMS化のための初期コストはすぐに回収できるだろう。

参考:

[みんなのお題]CNETはオープンソースWikiと検索サイトを提供すべきか

  • 2007/12/03 05:28 JST
  • 表示回数 2,244

オープンソースは日本ではまだまだ一部の開発者や企業のボランティアレベルで支えられており,十分にビジネスになっているとはいえない。

ただ,オープンソースが流通している商用システムを凌駕するほどに高度なソフトウェアに成長したとき,一挙に商用システムはオープンソースに置き換えられて,オープンソースが間違いなくビジネスになるときを迎えるはずだ。

しかしながらオープンソースがそこまで成長するときまでボランティアで下支えができるのか。今,そこが一番問われている。

ヨーロッパでは非常に合理的なオープンソースが支持されて既にビジネスが成り立っているようだが,日本ではマルチバイト対応のための開発や携帯への対応,その他細やかな対応をしなくては日本で十分なソフトウェアと認知されにくい。つまりオープンソースの日本語化へのハードルが思った以上に高いのだ。

そこまでの開発を日本ユーザ会が担えるのか。日本ユーザ会が,本家へコミットして本家が動いてくれるのか。そのあたりが大きなネックになりそうだ。本家へコミットできない,あるいは日本の希望を聞いてくれないオープンソースはいくら性能が良くても実際には利用できない。

一方,日本におけるオープンソースの普及のためのイベントやサイト,開発サポート環境も成熟しているとはまだまだいえない。

LinuxWorld Expo

株式会社IDGジャパン主催のLinuxWorld Expoでは,複数の企業がスポンサーになってオープン・アップ・OSSや,.orgパビリオンなどが開催されている。一番ビジネス志向の高いイベントだと思われるが,オープンソースがイベントの中の一部分という扱いなのにはまだまだの感がぬぐえない。

オープンソースカンファレンスOSPN SNS

OSPNは株式会社びぎねっとという一企業が支えており,全国で毎年6~7回オープンソースカンファレンスを開催しブース出展とセミナーを開催している。参加者が最も多いが,ボランティアの色が根強くビジネス志向のオープンソースは参加を手控え気味だ。11月になってOSPN運営グループはSNSをリニューアルしてオープンソースSNSとしてOSCとは独立してSNSを開設してオープンソース同士の交流の場を提供しはじめた。

関西オープンソース

関西オープンソースは関西オープンフォーラムが主催しており,実行委員長は大阪市立大学の教員だ。大阪で年一回開かれている。しっかりとしたボランティア組織と公的機関が連携した良いイベントだ。東京でも開いて欲しいものだがそれは望めないようだ。

Geeklogユーザ会を運営していても感じるが,関西はボランティアの動きが非常にしっかりして実際に機能するが,東京ではどうしてもビジネス志向になり,ボランティア組織をつくりにくい土壌になっているように思う。東京ではビジネスが非常に忙しくボランティアまで時間が取れない状況なのだろう。関西では残念ながらビジネスをしたくてもすぐにはできない背景があるので,ビジネス展開の準備やネットワークを広げる意味で,まずはボランティアからはじめてみる,そのうちボランティアに目覚めてたのしい数々のコミュニティに参加していくということになりやすいのではないかと推測している。

その他,オープンソース単独のイベントもあるが,ビジネス志向のオープンソースイベントが現在まだ十分に提供されているとはいえないだろう。

Google Summer Codeによる開発支援

GoogleはGoogle Summer Codeプロジェクトを提供して多くのオープンソースが参加している。Geeklogは今年も参加しており,このプロジェクトのおかげで多くの開発が行われて次期バージョンにてリリースされる。

Wikiや検索サイトの充実

どんなオープンソースがあって,どんなユーザ会が組織されているのか,なかなか検索しにくい。Wikipediaにも情報は不十分で十分に情報が集約されているとはいえない。例えばオープンソースという項目でさえ,先日この項目に多くのオープンソースが抜けていたため一挙に追加したが,よく知られたオープンソースでさえまだまだ掲載から漏れているようだ。

個々のオープンソースを様々な角度から検索するための検索システムやWikiをOSPNが担っても良いと思うが,たとえばCNETといったビジネスの場に直結したサイト内で展開できるのであれば,それがオープンソースをビジネス化するための近道になるのかもしれない。

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