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業務日誌はSNS活用で効率アップ

  • 2007/10/28 04:03 JST
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社内の業務日誌をエクセルなどで作成して,メールに添付して回覧する会社があるようだ。
随分非効率なことをしているものだ。
メールに添付されたファイルを開ける確率は,非常に低い。
本当に読んで欲しいのなら,メールにファイルを添付するものではない。

メーリングリストも,メールを無駄に増やしてしまい,重要なメールを見落としてしまうことにもなりかねない。
どの話題に対する返信だったのか,とか,投稿者の自己紹介のメールはどれだったかなど,メールとメールの連結は至難の業だ。
いまだにメーリングリストを活用しているとしたら,早々にSNSに移行することを検討した方が良い。

メールの作法について坂本多聞さんのブログで話題にあがっていたが,ビジネスメールであれば住所や電話番号,ホームページアドレスなど通常の署名は常に掲載しておいた方が良いと思う。

差出人の自己紹介メールが最初のころにあったかもしれないが,必要になったときにいちいちそんな古いメールを探すのは面倒だ。メールとメールの連携はなかなかメーラでできるものではないので,毎回掲載しておいたほうが親切だ。

メールの場合,できるだけ完結に,は理想だが,ビジネスメールの場合,どうしても毎回挨拶文や署名など冗長な表現になって形式ばる。

メールを読んだのかどうなのか,いつチェックしたのかもまったくわからない。

ところがSNSなら,非常に簡潔にメッセージの形で伝えることができる。冗長な挨拶文抜きで気軽に返信ができるのでリアルタイムなコミュニケーションが生まれる。また,相手がいつごろSNSにログインしたか表示されるので安心だ。
お互いにプロフィールをきちんと掲載しておけば,毎回メッセージに署名をつける必要も無い。

SNSならメッセージだけではなく,コミュニティを誰でも作成して,コミュニティの中で,だれでもスレッドをたてて,その話題に対して,どんどんレスを付けていくことができるので,話題の一貫性が保てて安心だ。

業務日誌は,エクセルやグループウェアを廃止して社内SNSにしたら良い。携帯からすぐに投稿してリアルタイムに伝えられる。

アイビー・ウィーは,実質たった3人で動かす会社だが,3人だけのSNSを立ち上げて,実に有効に機能している。

東京・大阪・新潟にいる3人が,このSNSで24時間会話して,何十ものプロジェクトを運営している。出先でも携帯からアクセスできる。

メールでは本音を書きにくいものだ。エクセルの報告書ならなおさら書けないはずだ。

それが,SNSの日記だと本音が書けるし,なにか新しい発見につながるヒントもポロっと書ける。他人の日記をみてヒントをもらうことも多いだろう。あるいは業務日誌に何かを書き込む場合,かなり外面よく良いことばかりをかいたりしがちだが,SNSでリアルタイムにこまめに書き込むことで良いこと悪いこと,うれしいこと困っていることが書かれるはずだ。

オープンソースのGeeklog日本語版の開発では,何百人ものメンバーがSNSで集まって情報交換を行い,意思疎通をはかっている。メーリングリストや掲示板だけを使ったコミュニケーションでは,ここまでスムーズにはいかなかっただろうが,実にたのしく交流できてたくさんの成果をあげている。

フラットな人間関係でリアルタイムな情報交換ができるSNSをつかったコミュニケーションが行える会社は,きっと風通しもよいはずだ。

大阪復権の鍵は

  • 2007/10/20 01:35 JST
  • 表示回数 3,591

大阪人は東京とよく比べたがるが,東京以外はすべて地方だ,というのは大方の見方だろう。東京人は少なくともそう思っている。大阪から東京へ移って,正直に感じたのは東京には梅田が何個もある,という規模の違いだった。

大阪はすでに地方になっているのだから,地方なりの生き方をしていかなければならないのに,旧勢力が幅を利かせて若い人に実権を渡さず,あたらしい技術を取り入れない。旧勢力の老人たちは,いまだに古きよき浪花の時代を顧みて,コンピュータなんて,インターネットなんて,と拒否反応ばかりが目立つ。

その中にある若い世代が,なんとかあたらしい技術を!と踏み出そうとしても若い世代に決裁権が渡されていないので,最後にあきらめざるをえなくなる。

大阪にいたころ,そういった若い世代からネットで検索されて相談を受けて対応したことが何度もあったが,なかなか実らなかった。

大阪市など,組合組織が頑固で,人員削減につながるからと,なかなかコンピュータ化が進まないなど,古きよき時代の逆の遺産が組織を蝕み,大阪自体を蝕んだのも大きいだろう。大阪市の窓口職員の全員がそうだとは言わないが,窓口へやってきた住民に対して,お客様だという認識を職員のひとりひとりがどれほどもっているのだろう。他の都市部へ転出してはじめてそれを痛感する。

大阪市へのグチはそれに留めるとして,大阪のSOHOは,大阪では紹介からの仕事は成り立つが,新規では受け入れてもらえないので,いかに東京の顧客を持てるか,で成功するかどうかが決まる,と当時本気で思った。実際,東京へ商談で行けば,確実に実ったものだ。ところが大阪では紹介客は確実なのだが,新規顧客はアポイントを顧客側から取ってきたにもかかわらず,時間をかけて説明してもほとんど成約しないからだ。

つまり,大阪では紹介でしか仕事ができないビジネス形態が常態化している,ということだ。これではあたらしいビジネスをはじめたり,あたらしい技術をとりいれたりするのに遅れを取るのは必至だ。

あたらしい技術はたいていネットで検索して直接アポイントをとって,取り入れていくものなのに,それをしないで知り合いだけを頼る。

結果,WEB制作にしても,SEO対策にしても知り合いの中から発注先を探すことになるので,往々にして良い仕事をしてもらえない。結果,WEB制作もSEOもやってみたけどだめだった,ということで消極的になったり懐疑的になっていくのは残念でならない。

大阪でIT企業が育たないのはそういう理由もあるだろう。大阪は厳しいビジネス環境なので大阪で全国エリア相手で仕事ができるというのはよほど高いスキルがあって成功しているともいえるわけで,そういった企業が東京へ出て行ってたいていすんなり成功しているのもうなづける。

大阪は,若い人をもっと大事にして育てることだと思う。

大阪新年互例会に2年続けて参加したが,国会議員や府・市会議員たちも参加してマスコミも加わってにぎやかではあるものの,ご老人ばかりで,あとは新地のママさんたちが花を添えるというような状態だった。どうして会社の若手を参加させないんだろうとはがゆく思う。名刺交換をしようとこれはという風采のひとに声をかけたが,みんなマスコミのひとたちだった。一般に参加しているひとたちで,これを機会に新しい人と出会ってなにかしようという意気込みのひとには残念ながらひとりも出会わなかった。

だが,一方でわたしは古きよき時代をつくった旧世代のよき文化が好きだし,大阪の「のり」が好きだ。セミナーを開催しても,東京よりずっと大阪のほうが盛り上がってたのしい。セミナーを開きつつ,いろいろなつっこみをいただくので漫談をさせられているような感じになる。

セミナーに参加しているひとたちは,オープンソースを活用したい,あるいはSOHOとして独立したいと思っている意欲のある若手だ。彼らが元気になる街になってほしい。決して彼らからグチを聞きたくない。

大阪が元気になるためには,大阪だけで固まらず,ネットワークを全国規模で広げて,知り合いだけに頼らないことだ。ネットで一気に範囲をひろげて良いものを取り入れる。そういう先進のこころを取り戻すことだ。そして若い人に実権を移す。そうして若い人が元気になればきっと大阪も元気になるはずだ。

そして,意欲を持っている若い人たちは,オープンソース活動に参加してみると良い。そこは活気があふれて,ネットワークは全国を超えて,世界だ。ボランティア精神あふれて,スキルを磨く場としてもっともふさわしい。仕事をすればするだけ評価され,それが次世代へと活かされる。ビジネスへの展開も自由だ。

目先の利益にこだわらず,万人の利益を考えることが大事だ。

大きな視野にたったビジネス,将来を見据えた企業運営を期待している。その前に大阪市の大改革が必要だと思うが。

SOHO DAY 2007 記念シンポジウムいよいよ

  • 2007/10/17 01:19 JST
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SOHO DAY 2007 が11月1日,東京都立産業貿易センター浜松町館にて開かれる。

今年のテーマは「オープンソースがSOHOの未来を拓く」。

日本SOHO協会のホームページも,オープンソースのGeeklog(GPLライセンス)を利用してリニューアルした。

TOPページは旧サイトとまったく同じデザインだが,2ページ目以降はシステマチックなGeeklogそのものだ。

SOHO団体等からのイベント投稿の受付けや,リンク申請も可能になった。

Geeklogなので携帯でも閲覧・ログイン・編集できるので,出張先でも管理できる。

おなじくオープンソースのOpenPNE(PHPライセンス)を利用したSNSもテスト的に協会関係者でスタートしている。いずれSNSの輪が広がることを期待している。

オープンソースをこうやっていろいろなところで宣伝しているのだが,その様はまるで布教しているかのようだ。

その良さを知っているひとは知っている。そしてその恩恵を十分に受けている。だから,知らないひとには教えてあげたい,恩恵を受けてもらいたい。知っているひと同士の結束は固く,オフ会や展示会などでは,とてもたのしそうだ。

ただ一方,その行動,布教活動?が余計なお世話だったりすることもあるだろうし,なぜそこまで熱心なのかはかりかねるところもあるだろう。

オープンソースの弱みは,統一されない命令系統なのでは?とか,きままに作られたソフトウェアが実際に現場で通用するのか?という懐疑心だったりするのだろうが,そこは,オープンソースの代表者たちが集まる今回のようなカンファレンスに参加して,さらに懇親会でリーダー達の素顔に接してみると良いだろう。

筋の良いオープンソースは,何百人,何千人という手が加わっていつつも,全体に均整が取れて,安全で性能も良いものだ。それを実現させているのはネットのチカラであり,世界中の開発者と24時間つながっているという連帯感,達成感がオープンソース参加者にとってうれしいものだ。

今回はオープンソースソフトウェア協会理事の基調講演があり,世界のオープンソースの利用と日本における利用,そして普及などが語られる。おもってもみなかった場面で多く使われている現状を知ることになるだろう。

OpenPNE等,オープンソースのリーダたちによるパネルディスカッションもなかなか見られないものだ。

オープンソースは,しっかりと見極めて利用すれば,これほどこれからのビジネスに強いものはない。

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