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愛されるサイトはCMSでつくる

  • 2006/05/30 05:10 JST
  • 表示回数 2,204

サイトのアクセス数がのびないなと考える前に、サイトの運営者がどれだけアクセスしてメンテナンスし、そのサイトを愛しているのか!それをまず省みることが大事かもしれませんね。

そのサイトをもっとみんなに愛されるサイトにするためには、まず運営者がそのサイトをよくメンテナンスし、常に監視して運営することが大事で、その内容は出先、出張先でもチェックするくらいでなければなりません。

ブラウザのホームページ設定は、ヤフーやグーグルでなく、その愛すべき自分のサイトにしていますか?そのくらい手をかけていくと、どうしたらもっと良いサイトになるか、気がつくのではないでしょうか。

サイトに来てほしいひとに来てもらうには、その人たちに提供する情報があたらしくて必要な情報でなければなりません。そこでしか得られない情報であればかならず来てくれます。

でも、サイトの運営者が発信する情報なんてほんの一部にすぎません。発信者も、何が求められているのかをキャッチしなければ必要な情報も出せないでしょう。

そのための方法として、サイトにログインしてもらってそういった訪問者から掲示板などで質問や感想、意見をもらうことです。

なぜログインかというと、単なる通りすがりのユーザの発言であれば発言の履歴などが追えませんし、あとから確実に連絡する手段もありません。

アカウントがあればメールアドレスを把握できるし、メールマガジンなどを通じて、こちらから情報を継続的に送ることもできます。

ログインできるサイトというのは、情報を確実に深め、広げていくのに最適です。それはCMSを導入すれば解決します。

ところが、ユーザにとってわざわざログインするというのは面倒なものです。でも、その面倒なログインを面倒でないと感じさせるツールがあれば問題ありませんね。

そのひとつが、CMSのGeeklog Japaneseのプラグインである、プライベートメッセージ機能です。Geeklog Japaneseにログインすれば、アカウントを持っているだれにでもメッセージを手軽に送れます。メッセージが来たらサイトからメッセージが届いていることが通知されるので、ログインしてメッセージを確認します。

これで、ログインしたらだれかからメッセージが届いていないかな、とか、きっとわくわくしながらログインすることになるでしょう。

こうしてにぎやかなサイトでは掲示板の交流も活発で、そこからどんどんあたらしい情報が沸いてきて、さらに発信すべき情報が見つかり、必要な情報をだせるわけです。なにも反応がなければ出すべき情報が何かさえ手がかりがありませんので、こういうユーザとの交流は、これからのサイト運営では必須になるのではないでしょうか。

CMSはユーザに配慮したデザインで活性化

  • 2006/05/21 18:18 JST
  • 表示回数 2,432

CMSのサイトではテーマ(デザイン)が標準提供のまま、といったサイトが数多く見受けられますが、ユーザ参加型のサイトでは特にデザインをカスタマイズして使い勝手がよいよう独自性をデザインで表現し、コンテンツにも気を配る必要があります。

ユーザとしてはアカウントを作成して参加する際にはメールアドレスなどいろいろな個人情報をサイトに提供するわけですから、サイト側はデザインに十分配慮してユーザを意識した運営が必要でしょう。

CMSではGeeklogを例にとると、機能として以下のように大変多くの機能を備えています。

しかしながら、それらの機能をすべてサイトに表現してしまうとそのサイトではいったい何がしたいのか焦点が定まりません。多くの機能のうち何が本当に必要なのか、サイトの目的、ターゲットを十分に定めて企画する必要があります。

ログインについて

1.ログイン不要のページ

企業のページなどであれば、一般の閲覧者はログインする必要がありません。管理者のログインが必要でも、管理者だけがログインのページのアドレスをブックマークで覚えておけばよいだけで、トップページの表示は不要です。

事例)アイビーソーホー 筆者の会社ホームページ

ここでは、日時や記事を書いたオーナーの表示が不要なので、テンプレートから削除しています。

投票や記事投稿、リンクなども不要ですので、すべて削除しています。
トラックバック機能やピング送信機能があるのでCMSであることに気がつくかもしれませんが、一見CMSを利用しているとはわからないでしょう。
このサイトのテーマはGeeklog Japaneseのダウンロードサイトにtonyという名称で提供しているので、Geeklogを利用している人にはわかるとおもいますが。

2.多重で利用するサイト

ログインしないで見る一般ユーザと、ログインしてサイトに参加する会員層が多重で利用するサイトの場合は、ログインのフォームはトップページに置かず、ログインページをリンクするだけにしておくと、ログインしない一般のユーザも安心して見ることができます。

事例)平野区歯科医師会

この場合、歯科医師会会員のみログインが必要となっているので、会員への案内ページからログインします。

むやみにログインメニューをトップページにおかないことが重要になるわけです。

ログインの必要性や特典を明記

会員個人個人でログインしてもらうことができれば、会員だけが参加できる掲示板への参加や、会員専用記事がみれること、あるいはプラグインを追加して会員同士メッセージを交換できるなどなど、ログインする特典も明記する必要があります。

メッセージを交換できるプライベートメッセージプラグインはGeeklog Japaneseサイトでログインすると利用できます。ちょうどSNSのmixiのメッセージ機能にあたるもので、ログインするとどんなメッセージがきているのだろう?と、毎日ログインするのがたのしくなる機能でもあります。このプライベートメッセージプラグインもダウンロード提供しています。

3.簡易ログインサイト

本来なら個人個人でアカウントを新規登録してログインしてみるのがCMSの機能をフルに活用できるのですが、個人情報をサイトに登録することは慎重になりがちです。

管理者側も個人情報を扱うこちで管理を慎重に行わなければなりません。管理のためだけにSSLサイトにもインストールしてサイトを管理したり、ベーシック認証をあらたに追加したり、管理プログラム名をデフォルトから変更して管理者以外にはわからない仕組みにするなど、二重三重にセキュリティ対策をおこなう場合もあります。

サイトの管理者はユーザのメールアドレスがわかるだけでなく、どのユーザがいつログインしたかなどもわかります。管理者の不注意でサイトの管理アカウントのパスワードがもれたら、参加者へ迷惑をかけ、サイトの運営会社の信用失墜につながります。そういったリスクをなくすため、一切ユーザ情報をサーバ側でもたないで運営する場合も多くなるでしょう。

その場合でも、参加者の層によって表示するコンテンツをグループ分けたい場合には、アカウントもパスワードもhiddenで設定して、ユーザはそれらを入力することなくグループを選択するだけでログインし、ユーザが見たい記事だけを選別して見ることができるしくみも可能です。

ユーザ層が幅広い場合、ログインしなければ参加できないサイトというのは想像以上に敷居が高いので、簡単にログインできる配慮が必要です。場合によってはそのためにログインをかならずしも全員に要求しない選択肢ももたなければならないでしょう。

機能の絞込み

CMSを利用するとその高機能さに目を奪われて、様々なメニューを削除することに躊躇しがちで、そのためサイトが複雑になってわかりにくくなりがちです。必要な機能だけをしぼりこんでサイトを構成する必要があります。

事例)大阪市立大学学友会

ここでは、投票やアクセス情報などを削除してすっきりとしたデザインにしています。また、ログインすると個々にテーマを自由に選べて気分を変えることもできますが、このサイトは管理者が承認した会員のみログインできる設定のサイトなので、残念ながら会員以外はログイン状態の画面を見ていただくことはできません。

記事の投稿者や日時の表示

記事の投稿者が不要であれば投稿者は表示しない設定にします。日時も不要であれば、テンプレートを変更して削除すればよいでしょう。
記事ではあるけれど、話題によっては投稿者や日時を表示させたくない場合もあるでしょう。その場合は、記事を表示するプログラムを2種類にして、それぞれ表示させるテンプレート、表示させないテンプレートを呼び出すようにすれば良いでしょう。

事例)
日時が必要な記事 Geeklog Japaneseセミナー案内
日時が不要な記事 Geeklog機能の説明 ブロック

これら2つの記事はどちらもおなじデータベースの記事です。

セミナーの案内の記事のURL(投稿者と日時付で表示)
http://www.geeklog.jp/article.php/seminar01

セミナーの案内の記事のURL(投稿者と日時なしで表示)
http://www.geeklog.jp/article2.php/seminar01

なお、CMSでは静的ページでの情報配信は極力避けて記事で配信するのがコツです。静的ページ作成機能でページを作成すれば日時や投稿者名は表示されませんが、トラックバックやピング送信、RSS配信やコメントの受付けなどが行えません。そのためGeeklog Japaneseのサイトでは、静的ページはトップページのFLASH表示部分や各トピックのタイトル、あるいは問合せフォームページなど、限られたページやエリアだけで利用しています。

ブロックのメニュー表示

CMSの場合ブロックのメニューは、ブロックのタイトルと要素の組み合わせで配置されます。そのため、デザインに制限がでてくるのですが、ブロックのタイトルをつねに同じフォーマットで表示させない場合には、ブロックのテンプレートからタイトルの表示部分を削除してしまうことです。

事例)TOKIMEKIママクラブ 

これで大きくデザインをカスタマイズすることができます。

参考:テンプレートファイルの構造
Template

CMSによる携帯サイト

その他、携帯専用のテーマの場合には、大きくデザインや機能を削ぎ落としているので一見CMSとはわからないのではないでしょうか。

事例)Geeklog JモバイルGeeklog Japanese携帯サイト)

別途携帯用にインストールしていますが、データベースはGeeklog Japaneseと同じテーブルを参照しています。ログインして掲示板への書き込みなどほぼすべての機能が携帯で利用できます。静的ページでは、FLASHの表示など携帯では表示は不要なので、表示しないようにプログラムを修正しています。掲示板のテンプレートも携帯で容量オーバにならないようHTMLコードを短くしました。ヘッダ・フッタのテンプレートは必要最小限の情報にとどめ、ヘッダから通常呼ばれる左ブロックを呼ばず、フッタからも右ブロックを呼ばないので、両サイドのメニューブロックが削除されたすっきりとした画面レイアウトになっています。ただし、ログインできる携帯は限られています。旧式の携帯であればUTF-8のため、文字化けすることがあります。

事例)学友会モバイル大阪市立大学学友会携帯サイト)

学友会ホームページの記事のままだと携帯では容量をオーバーする記事が多く、データベースは別途インストールして作成しています。ログインはできない携帯がまだまだ多いので、ここではログインしないで利用するサイトとして活用しています。管理者は別途ログインページをブックマークして管理作業を行っています。旧式の携帯であればUTF-8のため、文字化けすることがあります。

CMSを携帯で表示する用途はこれからも広がっていくとおもいます。ここ2,3年の携帯ではUTF-8のサイトでも文字化けすることなく見ることができるようになりましたし、クッキーを利用しているログインも徐々にできる携帯が現れてきました。設定時間以内であれば、携帯でも自動ログインができるので大変便利です。出先で掲示板やコメントなどの投稿があってもすぐに携帯でログインして掲示板などへの書き込みさえできます。

来年あたりには、ログインできる携帯の割合は相当多くなっていると思われますから、ますます携帯サイトの利用率があがっていくのではないでしょうか。

携帯用のテーマもダウンロード提供しています。

CMSを使うと納期が短い

  • 2006/05/17 08:30 JST
  • 表示回数 2,340

CMSを利用するようになって、ホームページの企画から制作がとてもはやくなりました。あらかじめ別の開発者にドメインを設定し基本システムとプラグインをいくつかインストールしてもらっておけば、リニューアルであれば、旧サイトから記事の流し込みを行えばすぐにできあがります。

もちろん、CMSを日々メンテナンス、開発し、研究していってノウハウを蓄積する膨大な努力をのぞけば、ですが。

記事の流し込みは、表や、文字の修飾も、ワード感覚でコピーペーストしてはりつければ大雑把には記事を移せます。ですから1ページあたりの制作スピードは相当はやくなります。

デザインに関しては、テンプレートを変更するだけですから、一旦制作したあとからでも対応できます。これは精神的にもとてもたすかります。

記事をつくる際には、デザインをあとから変わることをあらかじめ考えたレイアウトが必要になってきます。テンプレートに依存したテーブル固定幅でレイアウトしたり、テンプレートデザインに沿った修飾画像を配置してしまうと、テンプレートを変えるごとに記事からつくりなおさなければならなくなるので注意が必要です。

記事は、いろいろな幅で見ることができるようにして、見栄えのための画像やタグ、例えばfontタグなどを記事の中でつかわず、すべてをスタイルシートで書くことです。

テーマシステム

テンプレートを複数用意しておくと、いろいろなユーザに対応させることができます。テーマテスターでテーマ(テンプレート)を選べばすぐにデザインを変更してみることができます。

  • 文字を大きくしたい人用に大きな文字のテーマ。
  • 気分をかえるため、テーマのカラーバリエーション。
  • ユーザの性格やこのみにあわせた自由なテーマ。

などなど・・・ これでもっと個性にあわせたサイトづくりができるようになります。

多言語対応

個人の環境設定という意味では、多言語対応なのでシステムで表示する言語は個々の利用者側の言語に、自由に設定できます。
ですから、利用者が複数の言語の利用者であっても、記事は自動翻訳とはいかないので変えられませんが、システム側で出されるメッセージはすべて指定の言語で表示されます。UTF-8でサイトを作っておけば、UTF-8の言語ファイルであれば同時に表示させても文字化けしないので多国籍サイトも可能です。

Geeklog Japaneseには4月からドイツ人のGeeklogのコアの開発者も参加していますが、同じサイトを利用者の設定によって、ドイツ語で設定したり、英語にしたり、フランス語にしたり、といったことが自由にできるのはとても便利な機能です。

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