GPLへ寄せる想い
- 2006/05/02 11:50 JST
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企業の中で開発を10年経験しました。特許をとって会社から表彰されたこともありましたが、その技術がどれだけ今社会に貢献できていたのかというと、それはその会社内だけの貢献であって、もう埋もれて跡形もないのだろうと思います。
オープンソースでの開発であれば、そのソースは公開され受け継がれていきます。GeeklogはオープンソースCMSであり、GPLで公開しているソフトウェアです。
GPLとは著作権者が利用者に対し次のような許可を与える契約です。
- このソフトウェアを誰でも自由に実行してよい。
- このソフトウェアを誰でも自由に複製してよい。
- このソフトウェアを誰でも自由に改変してよい。
- このソフトウェアやそれを改変したものを誰でも自由に頒布してよい。有償で販売しても良い。ただし、その際には頒布を受けた者に対し1から4の許可を与えなければならない。
(Wikipediaより)
これで、多くの開発者の力は結集して、次の世代へも引き継がれ、個々の開発が無駄に終わることはありません。
なお、Geeklogコミュニティに関してmixiのコミュニティは、発言しやすくすぐに多くのレスがつくので迅速な開発や意見集約には最適でした
が、mixi自体がオープンとはいえませんので、オープンソースの意見交換の場としてメインに持っていることは定義に反することになります。この反省にた
ち、非公開コミュになるmixiコミュを収束させて公開掲示板を柱にした動きをつくりつつあります。
もうじき、新たなドメインでGeeklog日本公式サイト(http://www.geeklog.jp)が立ち上がります。
日本公式サイト、Geeklog
IvySOHO、mixiのGeeklogコミュニティ という3つのサイトに分散されていた情報がここで統合されることになりました。
Geeklog Japaneseにとって、大きな節目になります。さらに強力にサイト運営を行いたいと思います。
ところで、営利企業なのに、どうして儲からないオープンソースばかりやっているの?と、聞かれることがありますが、儲かる儲からないより、社会に貢献できる最大の
方法を探って、それを応援して、逆にそれを活用してよい環境を育て上げたい。それが将来のビジネスの発展にもつながるはずだという確信ももちながら・・・
多くの人が、このプロジェクトを育てかかわることで、より良いネット環境を提供して社会に貢献できればいいなと、そんな気持ちでいろいろなノウハウをすべてどんどんサイトを通じて公開しています。
すべて公開してしまったら、すぐ真似をされるから、結局仕事にならないんじゃないの?って思われるかもしれませんが、いえ、そうではありません。
ノウハウを公開すると、そこで享受できた人たちからわたしの知らないノウハウをどんどん提供してもらえるのですよ。で、それをまた公開して、・・・その連鎖をしていきます。
そうやってどのグループよりも広範囲で最先端の有益な情報を共有し、すぐに実行に移せる機動力を持てば、それがなによりの競争力になります。そうしてこれからも常にみんなのチカラを結集して進化し続けていくことができるというわけです。